突然の屋台解体、逆境を乗り越える「屋台いなば」
京都烏丸松原、因幡薬師前にあった伝説の屋台「屋台いなば」
1956年より約60年間屋台営業を営んだ先代が亡くなり一時閉店。しかし再開を望む声が後を絶たず2021年に息子さんご夫婦に引き継がれ復活し屋台を続けることに。
おでんはもちろん人情味あふれる雰囲気も相まって常連さんから若い世代まで多くの方で賑わう日々。突然の悲劇はコロナ禍ながらもなんとか軌道に乗りつつあった矢先、警察からの立ち退きに合い2023年1月に解体され閉店。
ただそれでも負けないのが「屋台いなば」
屋台があった因幡薬師の目と鼻の先に2023年2月24日オープン。
屋台ではないが、カウンター席やテーブル席と少し広くなり、トイレもしっかり完備。
男女も年齢も関係なく隣合う人同士がめぐり逢い語り合う。人生の喜怒哀楽を表す屋台の文化は新店舗でも継承され続ける。
屋台があった因幡薬師前。コンクリートの色が変わった場所が屋台のあった跡。2畳もない小さな空間です。
壁には若かりし頃のお父さんと因幡薬師さんで飼われていた犬のショット。新店舗移転の情報が。
では新店舗へ。赤い提灯が目印。
店内はカウンター席7席ほどに2名と4名が座れるテーブル席。
名物おでんや串カツや唐揚げも。
日によりアテ系や揚げ物、スイーツもありますよ。
ではおでんを。おでんはシンプルに鰹と昆布出汁。たっぷりの具材が煮込まれています。
ぷりっぷりの牛すじ、ちくわ、焼豆腐、奥には大根、はんぺん、もち巾着 合計1,200円
出汁が沁み込んだおでんは優しい味わい。特に牛すじはぷりっぷりで食べ応え抜群。
ココだけの話、屋台時代の先代のおでんは何日間煮込まれていたか分からないほど真っ黒だったのを思い出す。今となれば笑い話。これもまたいい思い出。
しばらくは金、土曜のみの限定営業。
さぁ早めに仕事を片付けてご機嫌な週末へ向かおう。
■屋台いなば
電話番号なし
京都市下京区東洞院通高辻下ル燈篭町592番地1
金・土 17:00頃から23時頃まで営業。